【意味怖】意味がわかると怖い話まとめ

【意味怖】意味がわかると怖い話を読んで頭の体操を!捉え方は人それぞれであり、答えは一つであるとは言えません。解説も答えではなく、一つの捉え方。あなたがどう捉えたかを教えていただけると幸いです。


【意味怖】当たる占い師

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最近近所に占いの店ができた。

 

何でもそこの占い師はよく当たると評判らしい。

 

友人が占いが好きで
すでにその占い師に占ってもらったらしいので
どんな感じだったのか話を聞くことにした。

 

友人「あそこはコースが選べるんだ。
タダのコースと1000円のコースと10000円のコースがあるんだ。」

 

俺「へ~タダのコースもあるのか。
で、どうだったの?」

 

友人「俺はお金なくてタダのコースにしたんだけど
正直抽象的すぎてよくわからなかったよ。
なんかその占い師は『四季を司る占い師』らしくて。
タダのコースでは『夏』としか言われなかったよ。
1000円のコースで何年後の夏か、
10000円のコースで内容を教えてもらえるみたいだけどね。
まぁタダだから仕方ないか」

 

なんだそれ。夏がどうしたんだよ。

 

さっぱりわけがわからん。

 

でもよく当たるんだよな・・・

 

もしかしたら幸せがくる時期なのかもしれない。

 

俺には10歳の息子がいる。

 

息子にはいつ幸せがくるのだろうか?

 

それをどうしても知りたくなった俺は
息子を連れて占い師のところへ行った。

 

俺「すいません。
この子を1000円コースで占ってください。」

 

占い師「わかりました・・・
この子は70年後の秋です。」

 

なんだよそれ・・・

 

70年後ってもうおじいちゃんになってしまうじゃないか。
それに70年後に何が起きるっていうんだよ。

 

待てよ・・・俺の場合はどうだろうか?気になる。

 

思い切って10000円のコース行ってみるか・・・

 

俺「すいません。
10000円のコースで俺を占ってください。」

 

占い師「わかりました・・・
あなたは冬・・・そして明日です。」

 

俺「明日!?
明日何が起こるっていうんですか!
10000円コースなんだから内容を教えてください!」

 

占い師「内容は交通事故です」

 

 

【解説】

 

 

 

 

 

 

 

 

 

この占い師がよく当たるというのは本当。

 

ただし、友人が思っていた

『四季を司る占い師』

というのは間違いで、真実は

『死期を司る占い師』

であった。

 

つまり、相手の死期がわかる能力を持つ占い師だった。

 

息子は70年後、おそらく寿命で死ぬが、

語り手は明日交通事故により死ぬ運命。

 

回避しようとしても回避できない運命なのだろうか…?

 

 

それにしても、

よく当たる評判の占い師だし、

10000円で内容を知れるのであれば、

かなりお得だと思うのだが…

 

というよりも、内容を知れないのであれば、

普通であれば他のコースで占ってもあまり意味ないような…

 

ただ、今回は死期を占いものだったので、

1000円コースでも十分だが。

 

これはもう占いというよりも予言と呼べそうだ。

 

語り手はこれから交通事故までの一日を

恐怖に震えながら過ごすことになりそうである…