とある日の事…
俺はAを自宅に呼んで一緒にゲームをした。
俺とAは夢中にゲームをしていたが、
途中で飽きて一緒にTVを見る事にした。
といっても、
夕方なのでほとんどがニュースばかりでつまらなかった。
だが、ある一つのニュースに俺達は興味をもった。
「昨日、未明○○県、◇◇町で殺人事件がありました。
発見された遺体は◇◇町に住む△さんで空手の師範をしているとのことです。
遺体はバラバラになっており…………
なお、凶器は特定されていません。」
俺「おいおい、地元じゃねーかよ」
A「マジかよ…、怖ぇーww」
俺「この頃、こーゆー物騒な事件多いよなぁwww」
A「あぁ、本当怖ぇよwwww
うん?おっと、もうこんな時間だ!
悪い!俺塾あるから帰るわ!」
俺「そうか、お前も事件には気をつけろよ。
ま、柔道2段のお前には関係ないかww」
A「まぁなwww包丁なんて怖くねーしーww」
俺「そうかwwwじゃ、またな!」
A「おう!また明日!」
Aはダッシュで玄関をでて、
帰っていった。
俺はふぅっとため息をついて自室に戻ろうとした…
その時、恐ろしい恐怖を感じた。
まさか………
【解説】
『凶器は特定されていません』
とニュースで言っているのに、
Aは
『包丁なんて怖くねーしーww』
と言っている。
つまり、Aはニュースで言っていた殺人事件の犯人であり、
語り手はそのことに気づいて、
『恐ろしい恐怖を感じた』
ただし、
『まさか………』
と思っているから
まだ半信半疑か…
正直、実際にこんな場面に出くわしても
「凶器は包丁だと決めつけたんだろうなぁ」
くらいにしか思えないものだと思うから、
語り手の反応は正常なもののように思う。