あるところに、
1人の若い女性が、
一人暮らしをしていた。
その女性は、
最近家にセンサー付きの芳香剤をおきはじめていた。
プシュッてなるやつ。
ある日、
女性が仕事から帰ってきたらすごく部屋が荒らされていて、
カギが掛かっていなかった。
女性は、
「あちゃー。カギをしめるの忘れたー。」
と言いながら、部屋に入り、
何か取られていないかを確認した。
幸い何も取られてなく、
本を読んで気持ちを落ち着かせた。
「なんかいい匂いがする。」
【解説】
部屋に入った後
カギをしめていない。
つまり、現時点ではドアのカギは開いたままになっている。
『なんかいい匂いがする』
は芳香剤の香りだろう。
センサーで動くため、
本を読んでいる女性には反応しないはず。
ということは、鍵をかけていなかった玄関から
再度泥棒が入ってきたのか、
もしくは、部屋のどこかに隠れていた泥棒が通ったのか…
部屋にいた泥棒が
そのまま出ていってくれていれば良いのだが…。
それにしても、
気持ちを落ち着けさせるためとは言え
部屋が荒らされていた状態で
警察に連絡もせずに本を読み始めるとは…。
私だったらパニックになって
何やっても気持ちが落ち着かなそうだが…。
何も取られていないようだったから、
警察に連絡する必要もないかな、と思ったのか?
それとも、警察に見られてはいけないものが
家の中にあった…?