俺は父にほぼ毎日叱られていた
しかしこのごろ目の前を通り過ぎて
俺の写真の前でいきなり泣くんだよな
悪口言っても聞いてないみたいな
これからは悪口言い放題だぜ
【解説】
語り手はもう死んでしまい、
幽霊となっているため
父は語り手を見ることができない。
父は(遺影)写真を見て、
語り手のことを思い出して泣いている。
「毎日のように叱ってきたけれども、
もっと仲良くやっておけばよかった…」
そう考えて泣いているのかもしれない。
今回は子が亡くなってしまった話であったが、
親に対しての悲しい話は非常に多い。
親がどれほど大変な思いをしてきたかを知り、
親孝行しようと思った時には親はもういない、
親に反抗してしまって結局謝らずに親が亡くなってしまった。
そんな話も多いので
身内に対して後悔しないような生き方をしたいものである。