祖母が亡くなった、不可解な死因。
警察が祖母の日記を発見し、
事件と関係あるのかと言っている。
これが俗に言う暗号か?
少なくとも正常な人が書いたとは思えない。
「井戸から血が六滴小さく八滴が大きく二滴が黒い。
家宝を盗る物公平を察すると言い伝えられる。
血がそこに有り飲む陽炎、絹の陽炎。」
そして下のほうに小さく
「あいうえお-五」暗号に関係があるのか?
その次の日に僕は殺された。
【解説】
『あいうえお-五』から
全てをひらがなにする。
そして、それぞれ
「いろはにほへとちりぬ」
が頭にくるように改行して、
5文字目を縦読みする。
いどからちが
ろくてきちいさく
はってきがおおきく
にてきがくろいか
ほうをとるものこう
へいをさっする
といいつたえられる
ちがそこにあ
りのむかげろうき
ぬのかげろう
で、
「ちちがくるったにげろ」
「父が狂った逃げろ」
内容の割には
ものすごく手間暇をかけて作った文章…
そして、その結果、
語り手に理解してもらえず、
語り手も殺されてしまった。
暗号だからこそ
わかりにくいものと考えた結果だろうか?
暗号というのもなかなか難しいものである。