俺は前にとある事件のことを忘れられない。
というのも、俺はその事件に深く関わったからだ。
所謂、キチOイによる拉致監禁殺人事件というやつだ。
そこには屈強な大男がいて、
小さな声で何か呟いていたが、
聞き取ることはできなかった。
俺は奴が油断した瞬間に、
恐怖と不安に歪んだ表情のまま、
開いていた窓から身を投げた。
…あの時の奴の表情を俺は忘れられない
【解説】
語り手が窓から身を投げたのではなく、
語り手が屈強な大男を窓から投げ飛ばした。
さすがに大柄な人を拉致監禁しないように思うため、
語り手は小柄ながらも柔道の達人か何かだったか?
ただ、屈強な男からすれば
投げ飛ばされたことには当然驚くものの
窓から外へ投げ飛ばされたことに驚きだろう。
何階かわからないが
下手したら死んでしまうのだが…