ある研究所で鼻パック（シーバムパック）をしていた女性研究員がこういった。
「体中から余分な脂や不潔な垢を排出できる薬を開発したらどうでしょうか？」
「それはいい、ご婦人方にも喜ばれるぞ！」
早速研究所で薬の開発が進められた。
そして試薬が出来上がった。
「これを飲むと体中の毛穴・汗腺・脂腺から余分な脂や汗を排出できます
アクネ菌などの菌も排出しますのでニキビ予防にもなります」
早速、金で雇ったモニターに裸になって
風呂場で薬を飲んでもらうことにした
体中の毛穴などから出て来るので
服や周りの環境が汚れてしまうからだ
そのため風呂場で排出した後
身体を洗えば効率的である。
「では始めて下さい」
モニターが薬を飲むと
体中から最初にゅるっと毛のような黒いものが出てきた
毛穴などの汚れだ、
それから脂がじわじわ出てきた。
「やったぞ！」
皆が喜んでいたが次に顔色が全員真っ青になった。
【解説】
余分な汗や脂を排出するだけのはずが、
止まらなくなってしまった。
そのため、モニターの体はミイラ化していってしまうだろう。
これを読んで、
シャンプーなどのことを考えてしまった。
「余分な汚れを落として清潔さを保ちます」
というのは、
本当に余分なものだけなのだろうか？
大事なものまで落としていないだろうか？
有名人でもシャンプーなどを使わず
お湯だけで洗い流す人がいるが、
そういう人ほど肌がキレイで若々しかったりする。
そう考えると、
確かに汚れは落ちるけれども
大事なものまで落としてしまっているように感じてしまう。
余分なもの"だけ"を落とすことは
正直難しいだろう。
未だに何が必要で何が必要でないかですら
わかっていないだろうから。
今は健康な身体を作るために必要と言われている、
もしくは邪魔なものと言われているものでも
時間が経てば全く逆のことが言われている世の中。
まだ発見されていないものも多々あるだろうし、
体の健康を保つために何をするべきか…
完璧を目指すのはまず無理なので、
自分自身が「これだ！」と思ったことを突き進むのが一番か…
