昔のとある寺で・・。
和尚「これ、何をしておるのだ?」
坊主「すみません、耳が痒くて耳掃除を・・・」
和尚「全く・・!?しまった!
お堂におるあやつの耳をかいていなかった
ワシとしたことが!」
和尚はあわててお堂にかけていった・・・。
坊主「人の耳掃除は怒るのに・・・」
うわぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!
和尚の悲鳴が響き渡った。
坊主「まさかこいつがこんなことになっていたなんて」
和尚が悲しそうにつぶやいた。
和尚「命は取り留めたが一生この姿で・・・ワシが耳をかいていれば」
お堂の内部は血だらけだった・・。
【解説】
『ワシが耳をかいていれば』
これは
「耳を掻く」
ではなく、
「耳を書く」
つまり、
「耳の部分にお経を書く」
ということ。
「耳なし芳一」のお話ですな。
耳の部分だけ書き忘れたので、
耳を持っていかれてしまい大惨事に。
ただ、
『ワシが耳をかいていれば』
って今回の話を
「書く」ではなく「掻く」と判断させたかったからなんだろうけど、
「耳を書く」だと別の意味になってしまうような・・・。