【意味怖】意味がわかると怖い話まとめ

【意味怖】意味がわかると怖い話を読んで頭の体操を!捉え方は人それぞれであり、答えは一つであるとは言えません。解説も答えではなく、一つの捉え方。あなたがどう捉えたかを教えていただけると幸いです。


【意味怖】ドライブ

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免許を取得し運転に自信をつけた私は

 

ワゴンカーを手に入れ友人たちとドライブに行くことにした。

 

気がかりはあるが・・・

 

それは仲間はずれにした男友達の妹のこと。

 

私たちドライブに来ている6人の中で

 

4人がその男友達に気があるのだが

 

押しの強いのが一人いて

 

「一緒にいる妹が憎らしい!」

 

と露骨にイジメをしていた。

 

今回のドライブも彼女の一存と

 

「男友達を独り占めしたい」

 

という他に三人の意見が合致して

 

私も家が近い幼馴染なのに彼女だけ誘わなかった。

 

でも男友達も来なかった・・・・。

 

キキーーーーーッ!

 

「ちょっと、考え事しないでよ!」

 

「危ないじゃない!」

 

「ごめん・・・」

 

危なかった・・

 

もう少しでガードレールを突っ切って・・。

 

「考え事してたから」

 

「あいつのこと?」

 

「ほっとけば良いじゃない」

 

「それにしても、もう目的地についてもおかしくないのに」

 

「なんだか同じところぐるぐる回っているみたいよ」

 

「方向音痴!」

 


「こんなことになるなんてな」

 

「お兄ちゃん、皆天国にいけたかな?」

 

「大丈夫だ」

 

山道に花を添える二人の兄妹が其処にいた。

 

 

【解説】

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『私たちドライブに来ている6人の中で

4人がその男友達に気があるのだが』

ドライブに来ていたのは6人。

 

語り手+男友達に気がある4人で計5人。

 

となると、もう一人は・・・?

 

登場人物的に男友達。

 

本当は男友達もドライブに来てくれていた。

 

しかし、

語り手達からすると男友達は来ていないことになっており、

同じところをグルグルと回っているようだ。

 

つまり、男友達は助かったものの

5人は死んでしまい、

成仏できずに同じことを繰り返している。

 

成仏できずに同じことを繰り返している理由は、

理由は妹を蔑ろにしたためか…

 

『もう少しでガードレールを突っ切って・・』

とあることから、

ガードレールを突っ切って落ちて死んでしまったのだろう。

 

ただ、成仏できずに繰り返しているのであれば、

ガードレールを突っ切って落ちているのではないかと思う。

 

しかし、今回はガードレールの前で止まることができた。

 

語り手が妹のことを考えたから、

もしくは男友達と妹が花を添えにきてくれたから、

それとも両方の理由からか・・・?

 

 

ただ、男友達はどうやって助かったのだろうか?

 

ガードレールから落ちる前に投げ出された?

 

ガードレールから一緒に落ちたものの奇跡的に助かった?

 

それとも・・・この事故は妹を蔑ろにする男友達の犯行で、

何かしら事故を起こすように仕組まれていた?

 

仕組まれていたのだとしたら、

男友達はそれを避けることもできるだろうが・・・

 

この男友達という存在がなんだか不気味である。