F「ひどいじゃないですか!」
T「もうあなたが演じるキャラは必要ないんだよ!」
Tは漫画家だがアニメ化されて売れるようになると
初期に描いたキャラクターを蔑ろにするようになって行った。
Fはそのキャラを演じていたのだが・・・。
FはTよりも生まれも先でベテランの声優だ。
Fはキャラの尊厳と自分のプライドにかけてTに復讐を誓った。
しばらくしてKという漫画家が記者会見をした。
「皆さん!私はTのゴーストです!」
Tにとっては晴天の霹靂である、
Tの作品は間違いなく自分の作品で盗作ではない。
ところが
「私が証明します」
とFが絵コンテらしきものと休むことなくTが執筆できたのは
KがTのゴーストをしたためだと言い切った・・・。
Tの事務所や自宅には記者が押しかけた・・・・・。
K「Fさん、私はこれで失礼します。しかし上手くいきましたね」
F「あいつも本当のゴーストになったしな」
【解説】
「声優のF」が「嘘の証言をしたK」の証人として「漫画家のT」を陥れた。
「声優のF」は漫画家ではないものの、
経験も信頼もあるベテラン。
そのため、疑うものも出ず、
世の中はTが盗作したと思い、
『Tの事務所や自宅には記者が押しかけた』
『あいつも本当のゴーストになったしな』
という言葉から、Tは死んでしまった。
おそらく自殺だろう。
別の分野であるにも関わらず、
権威性がある人の発言を簡単に信じてしまう心理は恐ろしいものである、