「ねぇ〜〜〜〜あなた」
妻が甘えた声で話しかけてきた。
「久しぶりの休日でしょう!
一緒に外国車を見に行きましょうよ!
いい中古車のセールがあるのよ!」
非番なので寝ていたいのだが・・・
それに君使いこなせるの?
妻に引っ張られて店まで行くことに。
「ポルシェがいいわね、ガルウィングのやつも素敵だわ!
ほら、あの空き地に止めてあるような・・。」
覗き込んで見ると・・・
「ごめん!今日は非番は無し!」
妻に詫びてすぐに連絡を入れると妻を車から引き離した。
妻はむくれているが仕方がない・・・だってガイシャだし。
【解説】
『非番』という言葉から
語り手は警察官だと思われる。
そのため、『ガイシャ』は被害者の事。
『あの空き地に止めてあるような』ポルシェを覗き込んでみたら
ガイシャ(被害者)がいた。
って、『空地に止めてあるような』って売り物でもなんでもないのに
勝手に人の車を覗き込んでいたら
車上荒らしと思われてもおかしくないような気がするが…
そういうのはあまり着にしない二人なのだろうか。
『妻はむくれているが仕方がない』
語り手は読む限り、仕事優先の真面目な警察官のように思える。
となると、この妻は
「仕事と私、どっちが大事なの!」
と言い始めそう。
となると、離婚は秒読みか…?