ジャンボ旅客機がニューヨークの空港から飛び立ち
メキシコシティへと向かっていた
ところが・・・・。
管制センターから緊急連絡が入った国際テロ組織が
なんとこの機内に爆弾を仕掛けたという犯行声明を出したというのだ。
「高度二千メートル以下になると爆発する特殊爆弾だそうです」
「燃料は5時間分ありますが・・・それが過ぎれば高度が下がって・・」
しかし機長はけろっとした顔でこういった
「機内にテロリスト自身はいないんだろう?」
「はい」
「じゃあ、このまま行くぞ!」
「機長!正気ですか!?」
「もちろん、ただし乗客に言うとパニックになるから絶対にいうなよ。。。」
機長は怪しい笑顔を浮かべて、操縦桿を握った。
【解説】
メキシコシティは標高2250mに位置し、
メキシコ・シティ国際空港は2230mに位置している。
つまり、そのまま飛んで、
メキシコ・シティ国際空港に着陸しても
『高度二千メートル以下』にはならないため、
爆弾は爆発しない。
副操縦士がこの現状を理解せずに
勝手な行動をとったがために
混乱が生じてしまい、結果…
なんてことになってしまったら怖いのだが…。
せめて、副操縦士には
理由を話しておいた方が…なんて思ってしまう。