【意味怖】意味がわかると怖い話まとめ

【意味怖】意味がわかると怖い話を読んで頭の体操を!捉え方は人それぞれであり、答えは一つであるとは言えません。解説も答えではなく、一つの捉え方。あなたがどう捉えたかを教えていただけると幸いです。


【意味怖】花売りの少女

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花売りの少女なんて、童話みたいだろ。

 

でもうちの近所に、路上で花を売ってる女の子がいるんだ。

 

まだ10歳くらいかな。

 

ランドセル背負って、
国道脇で切り花を売ってるのがけっこう可愛らしくてね。

 

あの道、峠を攻めに行く車がよく通るから、
排気ガスがすごいだろ。

 

なのに笑顔で頑張ってるんだよ。

 

聞くと、お母さんが病気だから、
少しでも家計の足しになるように、
って自分で思いついたらしいんだよ。

 

値段も格安なんで、このあいだ買ってみたんだ。

 

安いだけあって、あまりもちはよくなかったね。

 

ちょっと文句言ってみたら、
月曜日に仕入れることが多いから、
その直後なら新鮮なんだってさ。

 

子どもなのに、大変なんだろうな。

 

なんだか心配になっちゃったせいかな。

 

このところ、寝ていてうなされることが多いんだ。

 

似合わないことをするもんじゃないね。

 

今週は日曜に仕事が入ってるってのにさ。

 

 

【解説】

 

 

 

 

 

 

 

 

 

10歳くらいの少女で

花を売ることを自分で思いついたらしい。

 

仕入れも自分で行っているようだが…

 

10歳の少女が交渉して

花を仕入れているとは考えにくい。

 

となると、

交通事故の被害者のためにお供えされている

路上の花を勝手に拾って「仕入れ」とし、

格安で売っているのだろう。

 

『月曜日に仕入れることが多い』

ということは、

日曜日に死亡事故が多く、

そこで供えられた花を仕入れているということ?

 

そのように考えると、

『今週は日曜に仕事が入ってるってのにさ』

という語り手の言葉が危険なように思えてしまう。

 

次の被害者は語り手なのだろうか…