【意味怖】意味がわかると怖い話まとめ

【意味怖】意味がわかると怖い話を読んで頭の体操を!捉え方は人それぞれであり、答えは一つであるとは言えません。解説も答えではなく、一つの捉え方。あなたがどう捉えたかを教えていただけると幸いです。


【意味怖】マッチ売りの少女

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ひどく寒い日でした。

 

一人の少女が街でマッチを売っていました。

 

「マッチをすべて売らないと、家には入れない」

 

と父親が言うので、
少女は必死にマッチを売ろうとしますが、
誰も買ってはくれません。

 

あまりの寒さに耐え切れなくなった少女は、
マッチを1本取り出し、火をつけました。

 

するとその火の中に、
大きなクリスマスツリーや
焼かれた鵞鳥が現れました。

 

しばらくその光景にみとれていましたが
すぐにそれは消えてしまいました。

 

もう一度マッチをつけると、
今は亡きおばあさんが現れました。

 

少女はまたさっきと同じように
すぐおばあちゃんは消えてしまうのではないかと考え、
できるだけマッチの火が灯り続ける方法を考えました。

 

そして火を長く灯し続ける、
1番いい方法を思いつき、
少女はおばあさんとその夜を過ごしました。

 

次の日、2つの遺体が見つかりました。

 

 

【解説】

 

 

 

 

 

 

 

 

 

マッチだけの力では

すぐに火が消えてしまうため、

『できるだけマッチの火が灯り続ける方法』

を考えた少女。

 

そこで思いついたのは

「家を燃やそう」

ということ。

 

『マッチをすべて売らないと、家には入れない』

なんて言う父親に嫌気がさしたところもあるのだろう。

 

家を燃やせば長い間火が灯り続けるし、

おばちゃんと夜を過ごすことができる。

 

『2つの遺体』

というのは、少女とおばあちゃんではなく、

少女と父親。

 

 

少女は死ぬのであれば

父親に復讐しつつ

おばあちゃんと夜を過ごしながら死にたい、

と考えたのではないか?

 

そのため、少女は家の中に入らず、

家の外で火をつけ

父親が焼死体として発見され、

少女は凍死した遺体として発見されたのではないか?

 

『マッチをすべて売らないと、家には入れない』

なんて父親は言っているので、

帰っても怒られるだけだろうから、

外から火をつけたと考えられるため。

 

焼死というのはかなり辛いだろうが、

凍死であれば眠るようにいけるかもしれない。

 

となると、おばあちゃんと夜を過ごしながら

幸せそうに眠った形で発見されたと思われる。

 

ある意味幸せな死に方だったと言えるかもしれない。