【意味怖】意味がわかると怖い話まとめ

【意味怖】意味がわかると怖い話を読んで頭の体操を!捉え方は人それぞれであり、答えは一つであるとは言えません。解説も答えではなく、一つの捉え方。あなたがどう捉えたかを教えていただけると幸いです。


【意味怖】チロの誕生日

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うちは父、母、兄、俺と
雄犬のチロを加えて四人と一匹の家族だ

 

今日はチロの誕生日

 

母がケーキにロウソクを三本立てている

 

みんなでケーキを食べ始める

 

チロにもケーキを一片投げてやる

 

チロは顔面をぐちゃぐちゃにしながらケーキにがっつく

 

その仕草が可笑しくて、気が付くと俺は笑っていた

 

父も母も兄の次郎も笑っていた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

わざわざ

『兄の次郎』

と書かれている。

 

語り手の兄であれば長男のはずなのに

『次郎』という名前になっている。

 

ということなのだろうが、

長男でも『次郎』はありなのでは…

と思うのだが。

 

それは置いておいて、

実際に『次郎』が次男だとすると…

 

チロは実は長男であったと考えられる。

 

チロの名前は実は「一郎」

 

「い"ちろ"う」

からチロと呼ばれているのだろう。

 

なぜ長男はこんな扱いを受けているのだろうか…

 

『母がケーキにロウソクを三本立てている』

ということから、

チロという名の長男は30歳か?

 

『チロにもケーキを一片投げてやる

チロは顔面をぐちゃぐちゃにしながらケーキにがっつく』

というところから、

ケーキは顔に投げたのではないかと思われる。

 

その状況を見て笑っているこの家族が

本当に恐ろしい…

 

 

…とここまで書いたのだが、

『雄犬のチロ』

と犬と言っている。

 

家族自体が長男を犬と信じ込んでいるのか、

それとも語り手としては

「長男のくせに次郎という名前とかおかしいわ!!」

という意味を伝えたいがために

わざわざ『兄の次郎』という書き方をしただけなのだろうか。

 

何はともあれケーキは投げないでください。