【意味怖】意味がわかると怖い話まとめ

【意味怖】意味がわかると怖い話を読んで頭の体操を!捉え方は人それぞれであり、答えは一つであるとは言えません。解説も答えではなく、一つの捉え方。あなたがどう捉えたかを教えていただけると幸いです。


【意味怖】青手

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小さいとき、田舎の祖父の家によく遊びに行っていた。

 

いつも祖父の畑仕事についてってた。

 

祖父の畑のそばには、

 

周囲の畑の持ち主共同のトイレがあったの覚えてる。

 

子どもの俺はイレギュラーに便意をもよおしていたため、

 

畑のそれは非常にありがたかった。

 

だがそこを使うとき、祖父がいつもこう言っていた。

 

「あの便所には青手がおる。

下からぬっと出てきて、

ちんちんを引っ張って下に引きずり込もうとする。

でも、下をずっと見ていれば絶対に出てくることはない。

だから、絶対に最後まで便器の中を見とくんやぞ」

 

青手とは妖怪の一種みたいなものだろうか?

 

こんなことを、祖父は何度も何度も真剣な顔で言うものだから、

 

小さかった俺はトイレをしている最中、

 

一切下から目を離すことはなかったw当たり前だw

 

いま考えると、ずっと下を見ていたところで何の意味があるのだろうw

 

てか青手ってなんだ?!

 

そもそも、外でトイレするのがよっぽど嫌だったのか、わざわざ怖い思いしてw

 

怖がらせようと必死な祖父が懐かしい・・・

 

 

【解説】

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

本当に出てくるのは下からだったのだろうか?

 

実は頭上に現れる何かを見せないために

機転を利かせて下から出てくる

青手の話をしたのではないだろうか?

 

 

ただ、

語り手が『小さい頃』で、

場所は『田舎』

 

そして、

『あの便所には青手がおる。
下からぬっと出てきて』

と言っていることから

きっとボットントイレ(汲み取り式便所)なのだろう。

 

怖くなくなってしまうが、

語り手がそのトイレに落ちてしまう心配があったため、

ちゃんと注意をするように

青手という妖怪を意識させてこんな話をしたのではないだろうか?

 

そう考えると、

『怖がらせようと必死な祖父が懐かしい』

と、実際に怖いから言っているわけではないため、

頑張って怖がらせようとしているのも頷ける。