さる良家の令嬢が、ある日ふと、
小さい頃大事にしていた人形を思い出し、
一目見たさに従者を率いて屋敷の蔵を探索していた。
程なく目的の物を見つけた彼女は、
満足げに箱を開けるやいなや、悲鳴を上げて卒倒した。
従者が駆けつけると、
その箱の中には和服を纏った少女らしき白骨死体が収められていた。
【解説】
小さい頃大事にいしていた人形というのは、
実は本物の人間だったということか。
しかし、ただの人間であれば、
すぐに腐ってしまう。
なので、蝋人形など、
何かしらで固めて人形として接していたのかもしれない。
良家の親の遊び心とでも言うのだろうか…。