【意味怖】意味がわかると怖い話まとめ

【意味怖】意味がわかると怖い話を読んで頭の体操を!捉え方は人それぞれであり、答えは一つであるとは言えません。解説も答えではなく、一つの捉え方。あなたがどう捉えたかを教えていただけると幸いです。


【意味怖】天国に一番近い秘境

スポンサーリンク

フリーライターの俺は、今、アフリカの某所に来ている。


今回の取材のテーマは「天国に一番近い秘境」。

 

カタコトの日本語を操る現地人通訳と2人で、

 

山奥の村に向かっているところだ。

 

俺たちが村に着くと、ガリガリに痩せた村人たちが出迎えてくれた。

 

日本人が珍しいのか、それとも元来陽気な性質なのか、

 

まるで祭りのような彼らの歓迎ぶりが妙に気恥ずかしい。

 

長老らしき爺さんに挨拶を済ませた俺は、ある小屋へ案内された。

 

ここは、風呂…だろうか。

 

長旅の疲れを取ってくれ、ということか。素直にありがたい。

 

通訳がニコニコしながら言う。

 

「オ湯、入タラ、ゴ馳走、ナリマス」

 

風呂の後には宴会か、そりゃあいい。

 

俺は上機嫌で、薬草のようなものがたくさん浮かぶ湯船に飛び込んだ。

 

 

【解説】

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『オ湯、入タラ、ゴ馳走、ナリマス』

とは

「お風呂の後に宴会」

ということではなく、

「あなたがお湯に入ったら、あなたというご馳走のできあがり」

という意味。

 

つまり、語り手自体がご馳走なのである。

 

薬草のようなものも、

食べるために必要だったのだろう。

(匂い消しとかそういう役割があるとか)

 

村人がガリガリに痩せていたとあるが、

あまり食べるものがなく、

人をメインで食べていたのだろうか…?

 

 

それにしても、実際に人を食べる習慣が

今でも残っているところってあるんですかね?