友人の飛田には松岡さんという幼馴染がいる。
松岡さんは飛田が好きだった。
ところがそれを知っている演劇部の連中が松岡さんをからかうために
飛田に気があった島津という女とシンデレラの演劇で島津をシンデレラ、
飛田を王子に抜擢してしまった。
もちろん松岡さんは泣いていた・・・あまりにもひどすぎる。
数日後、島津が行方不明になった。
何とその後飛田と演劇部の連中に松岡さんから
食事の誘いがあったという。
「松岡さんがよく許してくれたな」
「いや美味かったよあの肉」
「何の肉だよ」
「九州のブタだってさ、鹿児島産かな」
一瞬、俺の背筋に寒気が・・・
【解説】
島津氏は薩摩を根拠地とする大名家。
つまり、松岡は島津を切り刻んで、
その肉を『九州のブタ』と偽り、
飛田や演劇部の連中に食べさせた。
それにより、関係者全員に復讐をしたということだろう。
それにしても…島津と飛田はからかいのためだけに勝手に抜擢され、
今回のような悲劇が起きたのだから、
ものすごいとばっちりを受けただけのような…