「Aちゃ~~~ん」
またあのおばあちゃんだ。仕方が無いなぁ・・・。
すぐにフラフラして徘徊癖があって大変なのよね。
「すぐにそこに行きますからじっとしててくださいね」
私はおばあちゃんのそばに行くと
おばあちゃんはほっとしたような安堵の表情浮かべていた。
「いつからこうなっちゃったんだろうね?」
「仕方が無いよ・・・ゆとり教育や食事の偏りで
こういったことになったんじゃないのかね」
「私たちはどうなるんだろうね?後も無いのに」
「生きている限りは面倒見てあげるしかないんだよ」
ベッドの上には寝たきりの・・・・。
【解説】
『仕方が無いよ・・・ゆとり教育や食事の偏りで
こういったことになったんじゃないのかね』
『私たちはどうなるんだろうね?後も無いのに』
『生きている限りは面倒見てあげるしかないんだよ』
若者が若年性認知症となってしまい、
老人達が若者を介護している。
最初の語り手は
『自分を介護師だと思っている痴呆症の若い女性』
後半は若者を介護している老人たちの不安を表した会話。
ベッドの上に寝ているのは痴呆症の若者たち。
食事や睡眠時間などの生活習慣が
昔に比べて悪い方向に進んでいるように感じるため、
痴呆症に限らず、色々な病気が増えてくるように思う。
その分医療技術が発達してくるのかもしれないが、
やはり何よりも予防のための生活習慣が必要だろう。