車に乗ってドライブをしていたときに急に女が飛び込んできた・・・。
「痛い痛い!!慰謝料を払ってよ!」
女は凄い形相で轢かれたとは思えないぐらいの勢いで
「金を払えと」
言ってやめない。
これが「当たり屋」か・・・。
下手に長引かせるより早めに行動したほうが後腐れなくて済むんだよな。
しかし、場所が山道でよかったよ。
【解説】
『下手に長引かせるより早めに行動したほうが後腐れなくて済むんだよな。』
『しかし、場所が山道でよかったよ。』
当たり屋となると慰謝料を払った後もたかられる可能性がある。
そうなると一生付きまとわれることになってしまうため、
再度轢いて殺し、死体を隠そうと思ったのだろう。
そのため、山道は好都合だった。
しかし…なぜ山道で当たり屋なんてしているのだろうか??
山道となると人も車も少ないだろう。
そのためひき逃げされるリスクも高まってしまう。
にも関わらず、山道で当たり屋…。
そもそもどうやって山道まで来たのだろうか?
もしかしたら、この当たり屋は実は幽霊で、
自分を轢き殺させようとしていたのかもしれない。
そこで語り手が死体を埋めるように仕向け、
その埋めようとした場所に実はこの幽霊の死体が…。
幽霊が『慰謝料』と叫ぶのもまた面白いものだ。