ある日T氏は、神様から念じることによって、
念じたことが実現する能力を得た。
T氏のあまりにも平凡な人生に神様が恵んだ最高の能力であった。
夢を見てこの事を知ったT氏であるが、
当然ながらT氏は信じなかった。
「こんな能力を、俺になんか神様がくれるはずがない。」
しかし、T氏は半信半疑で適当なことを念じると
それが実現するので信じるしかなくなった。
「驚いたな…。これは素晴らしい能力を手に入れた」
素晴らしい能力を手に入れたT氏だが、会社には行くことにした。
長年の習慣だからである。
仕事も無事に終え、車での帰路の途中、
T氏の前に、車に乗った憎たらしい上司が居た。
「そうだ、上司が交通事故にあうように念じよう」
上司は死にT氏も死んだ。
【解説】
『車での帰路中の途中、T氏の前に車に乗った憎たらしい上司がいた』
とのことなので、T氏が上司の車に突っ込み
交通事故を起こしたのだろう。
ブレーキでも壊れていたのだろうか?
しかし、街中であればそこまでスピードも出ないはずなので、
二人が死ぬような事故になるだろうか…
もしかしたら、『最高の能力』を手に入れて
適当なことを試した後に最初に臨んだことが、
『上司に死んでもらうこと』
であった。
こんな人に能力を持たせてしまったら、
世界が壊滅してしまう可能性が出てきてしまうため、
神様がなかったことにしようとしてT氏も殺したのだろうか。