ある暑い日の夜
俺はどうも寝つけず外に散歩に行った
近所の人も俺と同じらしく外にでてきているようだ
ふと、向こうから悲鳴が聞こえてきた
そういえばもうそんな時期か
俺はそんなことを思いながら散歩をつづけた
ふと前から少年たちが歩いてきた
こんな時間になんだろうと思っていたら
いきなり、少年たちの一人が絶叫し逃げて行った
それにつられて他の子も逃げて行った
周りには石ばかり
ぶつかってけがをしないか心配だった
【解説】
絶叫した少年たちは肝試をしに来た。
『周りには石ばかり』
とあることから、ここは墓地なのだろう。
石 ⇒ 暮石
『近所の人も俺と同じらしく外にでてきているようだ』
語り手は暮石からでてきた幽霊ということ。
近所の人もまた幽霊。
そのため、少年たちは絶叫した。
しかし…この語り手である幽霊は
なんとまったりした人だろうか…。