【意味怖】意味がわかると怖い話まとめ

【意味怖】意味がわかると怖い話を読んで頭の体操を!捉え方は人それぞれであり、答えは一つであるとは言えません。解説も答えではなく、一つの捉え方。あなたがどう捉えたかを教えていただけると幸いです。


【意味怖】轢き逃げ

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俺が夜中に車に乗ってたら、前に小学生くらいの男の子がいた。


「こんな時間に、危ないなー」と思っていたら、なんだか様子がおかしい。

 

ふらふらとしている。

 

と、急に男の子は車道に転がった。

 

キキキキーーーーードン!!

 

ぶつかった・・・

 

どうしよう・・・

 

下りたほうがいいのか・・・

 

関わり合いになりたくなかった俺は、バックしてさっさとその場を離れた。

 

その後、そこを通る機会があった。

 

あれが幽霊だったらまだ良いのに・・・

 

そう思って現場あたりを見ると

 

「○月○日○時ごろここで轢き逃げがありました。」

 

「目撃された方下記の電話番号に情報提供おねがいします。」

 

俺は家に帰り悩んだ。

 

警察に行くべきか・・・

 

だがきっと、相当な時間を奪われてしまう・・・

 

いやだ。俺は関係ない・・・

 

そうこう思っていると、ニュース速報が。

 

「△市×町で発生した轢き逃げの容疑者が逮捕されました。」

 

ああ、そうか・・・良かった。

 

俺はほっと胸をなでおろした。

 

 

【解説】

 

 

 

 

 

 

 

 

『なんだか様子がおかしい。』
『ふらふらとしている。』

 

から男の子はすでに轢き逃げにあっていた。

 

まともに歩けないほどの重症ではあるが

息はあった男の子を再度轢いて殺してしまったのが

語り手である。

 

 

関わり合いになりたくない、

相当な時間を奪われる、

 

語り手自身が起こした罪であるのに、

自分は関係ない、と思いこもうとするのは、

轢き逃げをしたときの心理なのだろうか…。