社会人なりたての時
俺は1人暮らししてたんだけど
ワンルームタイプのマンションでさ
12階建ての12階の角部屋で最高の見晴らしの部屋
公園やら街なんかの綺麗な景色見渡せるのが自慢だった
ある日デート前に部屋の姿見で髪型をチェックしてたら
いきなり鏡の奥に女の顔が見えたんだ
長い黒髪をたなびかせた、貞子みたいな女
俺は心臓が止まりそうになって反射的に振り向いた
けどそこには何もいなかった
いつもの綺麗な景色が見えるだけ
見間違え?いやハッキリと見た、、、
目を見開いた女が俺の肩越しに、、、
パーーン!!
突然の破裂音
またまた心臓止まるかと思った、、
誰だよパンクさせた奴!
音の大きさからしてバイクか車か?
はあ、、今日は驚いてばっかだな、、
しかし、、とうとう完全に幽霊見ちゃったな、、
しかも目があったし、、こぇぇ~
ん、、なんか外が騒がしいな?遠くからサイレンも聞こえる、、
まあいっか、デートに行くべ
【解説】
『パーーン!!』
という破裂音があることから、
見えたのは幽霊ではなく、
飛び降り自殺をした女性である。
しかし…
『12階建ての12階の角部屋で最高の見晴らしの部屋』
となると、飛び降りるとしたら屋上からしかない。
そして、テレビなどで見ると
飛び降りるとしたら角ではなく、
広いところから飛び降りるイメージであった。
(あくまでテレビや漫画など)
実際は気持ち的に弱っているため、
角から飛び降りるものなのだろうか?
また、目があったということは、
もしかしたら語り手の知り合いかもしれない。
わざわざ角部屋のところで落ちた理由は、
語り手に知ってもらうため?
とはいえ、それは確実性もないから
普通ならやらないだろうが…。
当日は『デート』とあるため、
語り手を狙っていた女性かもしれない。
しかし、落ちる女性と目があったと言えるなんて、
動体視力が良いなぁ…。
そして、気になるところは、
昔の話をしているはずなのに、
『まあいっか、デートに行くべ』
となぜか現在進行形の話になっている。
なぜ…??