反対していた両親を押し切って、
今日から一人暮らし。
一人で起き、朝食を食べ、
ゴミを出して支度を整えた。
憧れの一人暮らしを実現できたことで私は満ち足りていた。
家に鍵をかけ、
毎朝花に水をやっている近所のお婆さんに挨拶をして、
私は学校に向かった。
【解説】
今回のお話は「一人暮らしを始めた」というもの。
しかし、きちんと読んでみるとおかしな点がいくつもある。
まずはこの文章
「反対していた両親を押し切って、今日から一人暮らし。
一人で起き、朝食を食べ、ゴミを出して支度を整えた。」
今日から一人暮らしのはずなのに、ゴミを出している。
いきなり一人暮らしを始めてゴミが出るだろうか?
もしかしたらダンボールの中にゴミが溜まっていたり、
ダンボールを捨てるための支度かもしれないが・・・。
次の文章
「家に鍵をかけ、
毎朝花に水をやっている近所のお婆さんに挨拶をして、
私は学校に向かった。」
もしも、知らない土地で一人暮らしを始めたのなら
毎朝水をやっているかどうかなどわかるわけがない・・・。
これらからわかるように、
主人公は同じ土地で一人暮らしを始めている。
もちろん、今までは親とともに生活していた。
では、なぜ一人暮らしか?
それは主人公が親を殺害したから、
一人暮らしとなったのだ・・・。