【意味怖】意味がわかると怖い話まとめ

【意味怖】意味がわかると怖い話を読んで頭の体操を!捉え方は人それぞれであり、答えは一つであるとは言えません。解説も答えではなく、一つの捉え方。あなたがどう捉えたかを教えていただけると幸いです。


【意味怖】もらってくね

俺は、街の公園で
自作のブーメランで遊んでいたが、
飽きたので寝てた。

 

「ねぇあれちょーだい?」

 

そう言われて起きると小さい子供がいた。

 

「ん?どれ?」

 

「あれ!」

 

指さした方を見ると
近所の子供が俺の作ったブーメランで遊んでた。

 

「あぁ…良いよ。どーせ捨てるだけだし」

 

「ありがと。じゃぁもらっていくね」

 

「ほら、帰るぞー」

 

遠くで声が聞こえる。

 

この子の父親か…

 

そうして、もう一度寝に入った。

 

起きると、もう日が暮れていた。

 

さて、帰るか。

 


夕日に照らされたブーメランだけが公園に残された。

 

 

【解説】

 

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【意味怖】裸の王様

あるところに自分の服を全て、
自らが狩った動物を使って作らせている王様がいました。

 

そこに男が二人、
王様に、見た事もない服を仕立てて差し上げたい
と言う者が現れました。

 

それは、
「賢い者にしか見えない服」
だといいます。

 

興味を持った王様は、
男たちに早速作らせました。

 

ところが、出来上がったと持ってきた服は
王様にも大臣達にも見えないものだったのです。

 

そう、見えるハズはありません。

 

何を隠そう、
はじめから存在しない服を
さもあるかのように着させられているのですから。

 

しかし見えないとは言えない王様は、
その見えない服に袖を通し、
男達も大臣も、大絶賛しました。

 

気分を良くした王様は、
男達にたくさんの褒美を取らせると、
その後も何着も作らせ、
その度みんな褒めちぎったのです。

 

ある日男達は

「今日はいつもとは違う服をつくってきました」

と一着の皮の服を持ってきました。

 

初めて目に見える服を着た王様は喜び、

「これはイイ!これからはこの皮の服を沢山つくってくれ」

王様はその後も何百着と服を作らせました。

 

ある時男たちは、
家臣の一人に耳打ちをしました。

 

「内緒で手伝ってくれないか」

 

家臣は、
作る工程が見れるとあって
喜んで手伝いにいきました。

 

またある時、
別の家臣にも耳打ちしました。

 

「内緒で手伝ってくれないか」

 

そのうち噂をきいた右大臣と左大臣は
揃って男達のもとへ行きました。

 

「我々にも手伝わせてくれないか」

 

後日王様の元には
お揃いの服と靴、手袋、ガウンがお披露目されました。

 

王様はたいそう喜び、
彼らに宴を開いてあげることにしました。

 

ところが男たちはなかなか姿を現しません。

 

「おーい、右大臣男達はまだか?
おーい、左大臣料理はまだか?」

 

すると左大臣が、

 

「王様、もうじき料理が出来上がります。
よろしければ少し手伝っていただけますでしょうか?」

 

「わしがか?」

 

王様は怪訝な顔をしましたが、

 

「とっておきの料理なもので」

 

との左大臣の言葉にそそられ
厨房へと入って行きました。

 


王様はまだ気づいていません。

 

大臣たちや、宴に参加しているものたちの
かわいらしい尻尾に。

 

 

【解説】

 

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