「ねぇ、かのちゃん。カレー美味しかった?」
と耳元で囁いてくるんですよ。
あたしは
「うわ~勘弁してくれナンマイダブナンマイダブ~」
と一心不乱にお経を唱えてたんですが
「ねぇ、かのちゃん。カレー美味しかった?」
とこのセリフをくり返すんですよ。
あたしはもう恐怖で堪らなくなって、
「帰ってくれ~ナンマイダブナンマイダブ~」
と口の中でくり返してたんですよ。
そしたらおかんが、
あたしの耳元にピタリと口を近づけて、
こう囁いたんですよ。
「そんな事したって、明日もカレーだよ」
【解説】
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