私は見た目も学力も
通ってる高校も
普通の平凡を絵に書いた様な女子。
私に
父・母・祖父・祖母。
平凡な家族だったり。
ただ少し平凡じゃないのは
仲良し家族かな？
祖父はいつも私に
優しくしてくれるし。
今日はそんな祖父の誕生日。
昨日の夜から母も今夜の
誕生日パーティーに備えて
何か用意してたみたい。
朝から肉を叩いて
お手製のミンチ肉を作る程の
力の入れ様だ。
（母）「〇〇ちゃん今日は
学校お休みでしょ？
悪いけど手伝ってちょうだい」
（私）「分かった…って
今年もハンバーグ？
お爺ちゃんの好物だからって」
（母）「フフッ。
今年のはいつものと違うわよ？」
得意気な母に呆れながら
私も肉を丸めていく。
（母）「お爺ちゃんのは作ってあるから
後はお母さんとお父さん
〇〇ちゃんので大丈夫よ」
（私）「は～い」
言われた通りに肉を分け
後は焼けば準備万端♪
やがて夜になって父も帰宅して
祖父の誕生日パーティーは始まった。
（祖父）「今年のハンバーグは格別に美味いのぅ」
（母）「今年のお肉はお義父さんのだけ特別ですから」
（私）「お爺ちゃんだけズルい～」
（父）「ハハハ。仕方ないだろう？
今日の主役はお爺ちゃんだ」
お爺ちゃんだけ特別な肉でも
ひがまない父の笑顔に
『私の家族は本当に仲良しだなぁ』
と実感する。
母が日頃のお礼を込めて
作ったハンバーグを
美味しそうに食べる祖父を見て
私も思わず微笑んでしまいながら
普通のハンバーグを食べた……
【解説】
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