【意味怖】意味がわかると怖い話まとめ

【意味怖】意味がわかると怖い話を読んで頭の体操を!捉え方は人それぞれであり、答えは一つであるとは言えません。解説も答えではなく、一つの捉え方。あなたがどう捉えたかを教えていただけると幸いです。


【意味怖】近づくクリスマス

アメリカ住みの僕。

 

僕は、何にもしなくていい。

 

共同生活してるだけ。

 

飯は、毎朝決まった時間に運ばれてくる。

 

それを食べに少し動くだけで、
あとは一日中テキトーに過ごすだけ…

 

ニートっていうのかな?

 

僕らの世界には関係ないけどね。

 


それにしても、毎日同じ飯で飽きるわ…(T_T)

 

ハロウィンにも同じ飯でさ、
飽きる…飽きるよ……
せめて、クリスマスには(-人-)

 


最近、毎朝飯の時間に仲間が消えてる。

 

まあ、普通に考えたら
どっか出てっただけなんだろうけど……
戻ってこないんだよね~

 

とか、思いつつ
迎えたクリスマスイブ。

 

今日も朝飯は同じかな?

 

明日はさすがに違うだろう。

 

と思いながら
飯をとりにいく……

 

「や…やめてくれっ!!
俺は美味しくない!!
おいしくないんだ…
おいしくなんて…」

 

そんな叫びと共に
次々に連れていかれる仲間たち…

 

「どうやら、クリスマスは迎えられないなー」

 

 

【解説】

 

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【意味怖】押し売り

沙耶ちゃん(小4)は
お母さんとお父さんと三人暮らし。

 

学校から帰ると
いつものように誰もいません。

 

なので
お母さんが帰ってくるまで
一人でお留守番です。

 

沙耶ちゃんは
リビングでテレビをみながら
宿題をしていました。

 

ピンポーン

 

誰かが来ました。

 

沙耶「どちらさまですか?」

 

男「お父さんにお届けものでーす!」

 

沙耶ちゃんが玄関のドアを開けると
ニコニコしたスーツ姿のおじさんが
段ボール箱を持って立っていました。

 

沙耶「お父さんはまだ帰ってきていません」

 

男「そっかぁ…
いやぁお父さんに絶対欲しがると思うんだけどなあ…」

 

沙耶「その段ボール箱、何ですか?」

 

男「見たいかい、沙耶ちゃん!!」

 

男は笑顔で玄関に段ボール箱を置くと、
中から写真のアルバムを取り出しながら
喋り続けた。

 

男「おじさんね、実は押し売りなんだ!
そこの家の人たちが欲しがるようなものを売って、
幸せになってもらえるようにってね!
あぁだから押し売りってのは聞こえが悪いか!
幸せ販売員ってとこかな、うん!」

 

男は沙耶ちゃんにアルバムの中にある写真を見せた。

 

そこにはセピア色になった、
赤ちゃんの写真が入っていた。

 

男「この赤ちゃん!誰だかわかる~?」

 

沙耶「うーん…え…もしかして…お父さん?」

 

男「ピンポンピンポーン!!
正かーい!すごいでしょー!
じゃあサービスね!
もっとたくさん見ていいよっ!」

 

そのアルバムには、
お父さんの赤ちゃん時代から幼稚園、
さらに小中高大と
お父さんの人生全ての写真があった。

 

沙耶ちゃんはワクワクしながら
その全てを男と話しながら
時間も忘れて見ていった。

 

沙耶「あ!お母さんが写ってる!」

 

男「そだねぇ、
この辺りでお付き合いされたのかな!」

 

沙耶「この赤ちゃんてもしかして…」

 

男「そ!ここにいる、沙耶ちゃんでーす!」

 

沙耶「なつかしー!
ここの公園、よくみんなで来たとこだあー!」

 

男「今でもまだあるみたいだよ!」

 

そして写真は最近のものになり、
昨日の写真まで来た。

 

沙耶「もしかしてもしかして!
未来まで見れちゃうとか!」

 

男「んーそれはどうかなぁ」

 

めくってみると、
中学の制服を着た自分と
その両脇にお父さんとお母さんが写っていた。

 

沙耶「やっぱ見れるんじゃーん!」

 

しかし、
並んだ三人はこちらを見ていて、
とても悲しそうな顔をしている。

 

不思議に思いページをめくると、
自宅の和室で血まみれになった…

 

男「はい!!おしまい!!!!」

 

急に大声を出し、
男はアルバムをパタン!と閉じてしまった。

 

男「まあ、こんなものもあるよってこと、
お父さんに伝えといてね!
そだねえ、まあ安くはないけど、
それで幸せが続くからね!」

 

アルバムを段ボール箱にしまい、
男はじゃ!と言って玄関のドアを開けた。

 

男「あ、そうだ、」

 

思い出したように男は
こうつぶやいた。

 

男「それからお父さんに、
"犯人のアルバムも持っている"
って伝えといてね」

 

 

【解説】

 

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