【意味怖】意味がわかると怖い話まとめ

【意味怖】意味がわかると怖い話を読んで頭の体操を!捉え方は人それぞれであり、答えは一つであるとは言えません。解説も答えではなく、一つの捉え方。あなたがどう捉えたかを教えていただけると幸いです。


【意味怖】ガチャガチャ

俺の学校の裏の路地に、
自販機くらいの大きさのガチャガチャがある。

 

昔からあったが、なんせ一回千円。

 

見た目も古いしロクなモン入ってないだろうと、
やった事はなかった。

 

ある時そのガチャガチャが学校で話題になった。

 

どうやらそのガチャガチャは一つのカプセルに1パーツ入っているらしく、
全部揃えて組み立てるとビックリするものが出来上がるらしい。

 

ところがそのビックリするものの答えは誰も知らず、
色んな憶測が飛び交っていた。

 

俺と友達2人はそれぞれのこづかいを出し合ってやってみる事にした。

 

まず友達がガチャガチャとは思えないデカさのレバーを回す。

 

ところが出てきたのは
ソフトボールくらいのサイズのカプセルでなんだか拍子抜けした。

 

開けてみると、
シリコンで出来た蝶のような形のものが入っていた。

 

取り出してみると、
蝶の羽根部分が真ん中から二つに分かれる。

 

なんだ、コレ?

 

再びガチャガチャを回す。

 

次のカプセルは更に小さく、
中からカラカラと音がした。

 

開けてみる。

 

中に入っていたのは大きな魚の鱗のようなもので、
半透明で薄っぺらいが、
プラスチックのような硬いものだった。

 

「にぃ、しぃ、ろ、、10個か。。
微妙にサイズが違うな。。
一体何ができるんだ?」

 

そして今度は俺がレバーを回した。

 

「なんだ、ちっちぇーのばっかじゃん」

 

出てきたのはまたソフトボールほどのものだった。

 

開けると中には、
スーパーボールのような白と黒の玉が二つ。

 

「!!!」

 

俺たちは全てを投げ捨て、無言で逃げた。。

 

 

【解説】

 

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【意味怖】喧嘩

まるで只の壁のような
何の飾り気もない
コンクリートで出来た建物。

 

その道を挟んで前方に
L字形のホテルがある。

 

都心からは少し離れていて
超高級とまでは言えないが
なかなか気品のある設えで
交通の便が割と良く
人通りも少なくない。

 

仕事の都合で滞在中の私は
出張のつい日ほど前
今お付き合いしている彼に
結婚の約束文句と一緒に
指輪を貰ったのだった。

 

暖かな眼差しで
その指輪を眺めながら入室すると
コンクリートの壁に反射して
凄まじい口喧嘩が聞こえてきた。

 

何の気無しに指輪をその辺に置き
窓際の椅子から外の様子を窺う。

 

カップルらしき影人。
実によく見る光景だ。

 

彼女らしき人は
『もう知らない!』と
このホテルの中へ駆け込んだ。

 

彼氏らしき人は動かない。


動こうとしない。

 

暫く眺めていると上の方で
カシャーーン!!
という音が聞こえた。

 

突然の事にその音の方を向いた。

 

先程の女の人が
屋上のフェンスを越え
軽くそれに捕まっただけで
立たずんでいた。

 

もし手を離したら…

 


ホテルの下には
みるみるうちに野次馬が集まり
パトカーも数台駆け付けた。

 

警官が野次馬の整理を始めた時
交渉役らしき人と
ホテルの支配人が屋上へ
出て来るのが見えた。

 

私は屋上での攻防を
集中して見つめていた。

 

開けた窓からは
コンクリートの壁から反射する
その彼女の御託が
かろうじて聞き取れる。

 


…もう3、4時間が経っただろうか。

 

交渉役と彼女の物理的距離は
多少縮まったものの
彼女は一向に戻ろうとしない。

 

私のみならず
ホテルに宿泊している皆が
窓から身を乗り出して
食い入るようにその経過を
見守っている。

 

張り詰めた空気が
屋上一帯を包む。

 


…とその時、

 

バン!!
という荒っぽい音と共に
先程の彼氏が喚き散らしながら
屋上に転がり込んできた。

 

叫んでいる言葉はめちゃくちゃで
正確には聞き取れないが
なんとなく聞こえる分には
やっぱり俺が悪かった、
お願いだから思い止まってくれ、
というような内容のようだった。

 

するとその彼女は微笑み
近くの警官に声をかけて
その手を借りながら
フェンスの内側へ戻った。

 

人は手を取り合い
仲直りをしたようだ。

 

下では野次馬がばらばらと
帰り始めていた。

 

暫くすると廊下から
先程の彼氏の高らかな笑い声が
聞こえてきた。

 

これだけ周りを巻き込んで
全く呑気なものね。


まぁ無事だっただけが
何よりだけど。

 

そう思いながら私は
視線を部屋の中へ戻した。

 

……、

入口のドアが開けっ放しだった。

 

部屋に戻って来て
そのまま窓際にきたからなぁ…

 

…そういえば私

 

結婚指輪何処へ置いたっけ…


廊下から聞こえる
あの高らかな笑い声は
徐々に大きくなる
各客室からのざわめきの中に
消えていった…。

 

 

【解説】

 

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