無差別テロで沸き返る2000年頃、
一人の友人が病気で死んだ。
彼は生物学の権威であり、
私の高校からの大切な親友だ。
40歳を過ぎても独身だった私達は、
暇を見つけては二人で飲み歩いたものだった。
正直なところ、
私には彼の死がテロより悲しかった。
そんな彼が亡くなって数日後、こんな手紙が届いた。
『この手紙が届く頃、私は埋まれ変わる為に
天に戻って胃るだろう。
君が寂しく思う事もあ留かもしれない。
けれど心配巣る必要はない。
だって君と私は来世でも友人なの田から。
逸までも友人なのだから。
最書に戻ってまた出会うところから始めよう。
君煮会える日を待っているさ。
つら井事もあるかもしれないが
怖がる個とはない。
また会う日までさよ宇なら。』
私は全てを悟って、固く目をつむった。
【解説】
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