【意味怖】トンネル

あるところに
夜に車で往復すると幽霊が出る
というトンネルがありました。

カップルはおもしろ半分で
トンネルに行くことにしました。

しかし往復しても
幽霊の姿は見当たらない。

男「本当にでるのかよー。
１回往復しただけじゃたりねーのか？
よし！出るまで往復するぞ！」

カップルは何度も何度も往復した。

が、幽霊は現れない。

そのうち雨がふってきた。

小降りだったのが
本格的に降り出した。

男「おいおい、雨かよ。結局出ねーし帰るか」

女「………うん」

トンネルから出て
しばらくして女が言った。

女「ねえ…、何かおかしいと思わないの？」

男「は？何がだよ？」

そして男は気づいてしまった。

【解説】

【意味怖】彼女

おれには最近、彼女ができた。

町でナンパした女で、ものすごい美人だ。

おれは面食いなので、
顔さえよければ他はあまり気にならない。

彼女とはこの間キスまで済ませており、
次の段階に進もうってところだ。

今度ドライブと称して、
ラブホテルに連れ込もうと秘かに企んでては、
おれはにやにやとしていた。

しかし、すごい偶然というのはあるものだ。

実はサヤカの家はおれの家とそう離れていなかったようだ。

おれの家の風呂が壊れてしまい
近所の銭湯に行った際に、バッタリと出くわした。

「あら、偶然ね」

風呂から脱衣所に出てきたおれを見て、
サヤカは驚いたように声をあげた。

おれはそのまま固まって動けなくなったが、
サヤカは動じることもなく、
裸のおれを上から下までじろじろ見てから言った。

「いい身体してるじゃない。
でもちょっと…小さいのね」

声を失っているおれに、さらにとどめの一言。

「まあ、私にはそんなこと関係ないけど」

言葉の意味を理解し、
おれはみるみるうちに青ざめた…。

【解説】