「――と言うわけで、俺の話は終わりだ」
その一言で締め、
最後の蝋燭を吹き消した。
「いやぁ、さすがに100話は長かったな！」
「言い出しっぺが何言ってんだよ。
『今日新月だから百物語やろうぜ！』
って聞いた時は馬鹿かと思ったぞ」
「だよな。
いきなり、俺ん家に人集めろ、だもんな。
こんな夜中によく集まったもんだよ」
「そんで来てみたら、
部屋の真ん中に蝋燭100本立ってるの。
唖然としたわ」
「やるなら本格的にやりたかったからな。
んじゃ、そろそろ電気点けようぜ」
「オッケー、じゃあ俺が……」
「あー違う違う、
それは台所のスイッチ。その隣だ」
「これか？」
パチッ
「お、点いたな」
「結局何も不可思議なことは起きなかったな」
「そうだな。まぁ簡単に怪奇現象に遭遇できるもんじゃないしな」
「どうする？もうお開きか？」
「かな。悪いな、無理言って」
「良いって良いって、結構楽しかったし」
「そんじゃお疲れー」
「おう、お疲れー」
【解説】
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ただ一つしかない、弱くて小さくて儚い
命。それは凄く大切なモノ。なのに…また
突然…誰も気付かない位暗く狭い夢の中、
涙が流れる様に細く、悲しげに消えゆく命
の火を見つけた。
憎馼是…僕と母さんがバイバイした所…憎
馼是…痛く苦しいのに忘れられない…憎馼
是…なぜ僕と母さんが…憎馼是…そうだあ
の日の事を知ってる人がいるかもしれない。
夜になったらさがしてみよう。
皆に聞けばわかるかもしれない……。。
母さんが何処にいるか知ってますか…?あな
たはあの日の事を知ってるよね…?
はは…皆して知らない知らないばかり…。
そっか…。嘘ついてるんだ…
嘘ついてるから知らないって言うんだ…
ブッコロス…。あの日の事で嘘つく奴ミ
ンナ……。。。
絶望の悪夢をミセテヤル…一生…
そう…この話しは昔人身事故にあった親子
のお話…。
もう気づいてる人もいると思うがこの子は
事故…いや……親子に起きたあの日の事
を知ってる人達を探して夢に現れる…。
寒空の中…僕は母さんをさがすよ
母さんの事が大好きだったから…
寒くても独りでも頑張るんだ。だってあと
もう少し…沢山集めたから…僕はもうすぐ
自由になる‥。
人気になるかなこの話し…そう言えば一つ
心配が…、これを読んであの日の事を知っ
てしまった皆も勿論この子のターゲット…
読んでくれてありがと。でもあの子にちゃ
んと教えてあげて。お母さんの居場所を…
でもできなくても大丈夫。
眠ったままずっと悪夢を見続けるだけ…。
【最後に…】
あ…みんなが何度も目にした憎馼是…。
理由は内緒だけど大事な事。この憎馼是
が今回の謎のキーワードだから、謎を
解く為には憎馼是の法則を無視して…。ど
うか楽しい夜を…。
。
【解説】
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