【意味怖】意味がわかると怖い話まとめ

【意味怖】意味がわかると怖い話を読んで頭の体操を!捉え方は人それぞれであり、答えは一つであるとは言えません。解説も答えではなく、一つの捉え方。あなたがどう捉えたかを教えていただけると幸いです。


【意味怖】気球

スポンサーリンク

みるみるうちに、
眼下の大地が離れていく。

 

地上で見上げる人々が、
皆こちらを指差して何かを叫んでいるようだ。

 

バーナーの炎はその勢いを衰えさせる気配無く、
ゴウゴウと燃え続けている。

 

雲間に顔を出す太陽が、
容赦無く僕の肌を焼いていく。

 

吹き付ける冷たい突風が、
気球を、僕の身体を、弄ぶ。

 

……そろそろ限界だな……

 

僕は静かに脱力した。

 

 

【解説】

 

 

 

 

 

 

 

 

 

語り手は突風に煽られてカゴから落ちてしまい、

気球にぶら下がった状態になってしまった。

 

『地上で見上げる人々が、
皆こちらを指差して何かを叫んでいるようだ』

これは今まさに落ちそうになっている語り手を見て

悲鳴のようなものを叫んでいる。

 

『僕は静かに脱力した』

カゴを掴んでいるのも限界になり、

語り手はつかまっている手を離して、

地上に落ちていくことに…

 

 

高所恐怖症の私としては、

観覧車も絶叫マシーン…

 

それどころか、

フジテレビの長いエスカレーターすら

怖くて足がすくんでしまう…

 

なので、気球に乗るなんて想像もしたくない…

 

…想像もしたくないのに、

気球から落ちて地上に落ちることを想像してしまって

震えてしまう…