【意味怖】意味がわかると怖い話まとめ

【意味怖】意味がわかると怖い話を読んで頭の体操を!捉え方は人それぞれであり、答えは一つであるとは言えません。解説も答えではなく、一つの捉え方。あなたがどう捉えたかを教えていただけると幸いです。


【意味怖】現地の女の子

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旅行先で、現地の女の子と仲良くなった。

 

次の日には、彼女の家にも招待された。

 

その時、ぼくは、
ダイニングの綺麗な飾り棚に、
彼女の顔写真が置かれているのを見つけた。

 

ぼくは、今回の思い出に、
その写真を貰えないか、と訊ねた。

 

すると、彼女は寂しそうに笑って、
「この写真だけはダメなの」と答えた。

 

 

【解説】

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『この写真だけはダメなの』

ダイニングに置かれた彼女の写真は

「遺影」だったため、

その写真だけはダメだと言われた。

 

つまり彼女はすでに死んでいて、

幽霊に家に招かれたことになる。

 

…この後悪霊になり語り手は…

なんてことになり得るのだろうか?

 

 

ただ、この現地の女の子。

 

特に語り手と縁があるわけでもない。

 

幽霊は縁があるないは関係ないが、

語り手と関わって家にも招いているため

なんとなくこの女の子は生きているように感じてしまう。

 

でも、「遺影」があるとしたら…

 

両親にだけ女の子の存在が見えず

死んでいるような扱いを受けているのでは?

なんて思ってしまった…

 

「私は目の前にいるのに、どうして私を見ずに

その写真だけを見るの!?」

という悲痛な思いを…

 

でも、そんな思いも諦めに変わって、

今は両親は「遺影」が心の拠り所になっているから、

その写真は渡せないと…

 

なんかそんな感じの話があったような気がするなぁと

ふと思ってしまった。

 

生きているのに死んでいる扱いを受けて

両親と会話ができなくなったら悲しいなぁ…

 

自分が死んでいると錯覚しそうである。