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【意味怖】意味がわかると怖い話まとめ

【意味怖】意味がわかると怖い話を読んで頭の体操を!捉え方は人それぞれであり、答えは一つであるとは言えません。解説も答えではなく、一つの捉え方。あなたがどう捉えたかを教えていただけると幸いです。


【意味怖】夢の続き

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T氏は布団を被って寝る習慣の為、
目覚めても暗い中にいる。

 

その所為か朝の実感が湧かず、
二度寝入りするのは日常茶飯事だった。

 

そんな習慣で身についたのが、
夢の続きをみる事だった。

 

そしてそれは入院しても相変わらずだった。

 

ある朝目を覚ましたが、
「どうせ看護士さんが起こしてくれるし、夢の続きを見る事にしよう」
と、お馴染みの二度寝入りを決め込んでしまった。

 

今日の夢は幼い頃からの夢で、
今では諦めてしまった

 

オーケストラの指揮者になった夢だったのだ。

 

指揮する交響曲が悲しみを表現した部分に差し掛かると
観客席からは、感極まったのかすすり泣きが聞こえて来た。

 

自然、指揮にも熱が入るというものだ。

 

終盤では、夢とは思えないぐらい無中になり、
汗だくで指揮を終えた。

 

パチパチと観客席から拍手が起こり、
気分良く舞台袖に戻った。

 

本当に汗をたくさんかいたので、
目覚めようかと思ったが
観客席からの拍手はさらに大きくなり止みそうにもない。

 

どうせ目覚めても退屈な病室なのだ、
T氏はカーテンコールに応えるべく、
再び舞台上に戻った。

 

興奮は最高潮に達し、
体は更に熱くなり、
汗は滝の様に流れ出た。

 

「たまにはこんな夢も悪くはない」

 

T氏は目覚める事にした

 

 

【解説】

 

 

 

 

 

 

 

 

 

T氏は一度死んでしまったが、

火葬の途中で生き返った。

 

『パチパチと観客席から拍手が起こり』

この音は棺の焼ける音。

 

それに気づかないまま夢に没頭していたが、

『T氏は目覚める事にした』ことで、

今の状況を理解することになるだろう。

 

となると、もがき苦しみながら

焼かれて死んでしまうことに…

 

 

何で読んだのか忘れてしまったが、

人の死について研究していた人が

 

「人は死んでしまった後、

死ぬ直前の苦痛を味わい続けることになる」

 

という研究結果を出し、

本人がそれに絶望して自殺してしまったとかなんとか。

(死ぬ直前の苦痛を味わい続けるのに自殺?と思ってしまったが…)

 

うろ覚えではあるものの、

時折このことについて考えてしまう。

 

今回の話で言うと、

死んでからもなお焼かれているという苦痛を味わうことになってしまう。

 

死んでからも苦痛が伴うのであれば、

やはり老衰が一番良いということか…