【意味怖】意味がわかると怖い話まとめ

【意味怖】意味がわかると怖い話を読んで頭の体操を!捉え方は人それぞれであり、答えは一つであるとは言えません。解説も答えではなく、一つの捉え方。あなたがどう捉えたかを教えていただけると幸いです。


【意味怖】肉じゃが

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玄関を開けると、
そこには結婚して間もない妻が帰りを待っていてくれた。

 

「お帰りなさい、今夜も遅かったのね。仕事、忙しいの?」

 

「うん、そうなんだ。最近、大きな仕事任されちゃって」

 

妻にスーツの上を預け、ダイニングに向かう。

 

テーブルの上には、
じゃがいものいい香りを漂わせた大きな器があった。

 

「お!今日は肉じゃがか」

 

「そうよ、あなた大好きだったでしょう?」

 

しかし椅子に座ってから、違和感を覚えた。

 

「あれ?この肉じゃが、肝心な物が入ってないんだけど?」

 

背後に立った妻が答える。

 

「ああ、それね。さっきまで、材料がなかったから」

 

 

【解説】

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『ああ、それね。さっきまで、材料がなかったから』

さっきまで肉じゃがの肝心な物である肉が入っていなかったが、

語り手が帰ってきたことで材料が手に入ったようだ。

 

つまり、肉は夫である語り手。

 

本当に仕事で帰りが遅いのに、

勘違いと嫉妬で夫が浮気していると思いこんでしまった。

 

そのため、肉じゃがの肉を夫にすることで、

報復を行うことにした。

 

肉じゃがを作った理由は

結婚の一要因になった思い出の料理だからか?

 

「あなたが大好きといった肉じゃがで、

あなたを永遠に私だけの物にしてやる!」

と…。

 

 

私の知っている限りでは、

 

「帰ったら家が真っ暗で包丁で刺されそうになった」

「帰ったら家の鍵が変わっていて、家に入れてくれず、

そのまま朝まで車の中で過ごした」

 

なんてことをされている人もいた。

 

一つ間違えば事件なのだが…

 

なので、こういう話も

ありえない話ではないと思ってしまうことに

ゾッとしてしまう…