【意味怖】意味がわかると怖い話まとめ

【意味怖】意味がわかると怖い話を読んで頭の体操を!捉え方は人それぞれであり、答えは一つであるとは言えません。解説も答えではなく、一つの捉え方。あなたがどう捉えたかを教えていただけると幸いです。


【意味怖】町外れの民家

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僕は町外れにある寂れた民家にしのびこんだ。

 

幽霊が出るという噂があり、
興味があったからだ。

 

何年も人が入っておらず、
家のまわりは草木でぼーぼー。

 

探検のようなワクワクした気持ちで入り込む。

 

窓などは全てちゃんと鍵が締めてあったので、
中まで草木や虫が入って来ていることはないようだ。

 

その代わりほこりまみれだが…
中は家具もなく殺風景だ。

 

面白いものも特に見つからぬまま部屋を一通り見て回り、
二階の子供部屋に行く。

 

押し入れの中に日記のようなものが置いてある。

 

ほこりを払いながら、ページをめくる。

 

「4がつ1日。今日からまい日、日きをつけます。」

 

子供の字だ。小学校低学年くらいだろうか。

 

ページをめくっていく

 

「6月18日。がっこうに行きたくない。こころもからだもいたい」

 

疑問に思いながら読み進める

 

「7がつ4日。たけし君たちがなぐってくる。
お父さんもさけをのむとなぐってくる。もう死んでやる」

 

そこで日記は途切れた。

 

子供がイジメを苦に自殺、
家族はその後引っ越したと言った具合だろうか

 

かわいそうに…

 

ノートの裏を見ると
見覚えのある名前を見つけたが
思い出せない

 

 

【解説】

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『見覚えのある名前』

というのは語り手の名前。

 

そして、語り手は

『子供がイジメを苦に自殺』

と予想しているが、

実際に語り手はこれを理由に自殺した。

 

つまり、日記を書いていたのは語り手であり、

『幽霊が出るという噂』という幽霊も

語り手のことである。

 

 

語り手は死んでしまった時はまだ幼く、

ひらがなばかりの日記だったのに、

自殺してから漢字を書けるようになったんだなぁ…