【意味怖】意味がわかると怖い話まとめ

【意味怖】意味がわかると怖い話を読んで頭の体操を!捉え方は人それぞれであり、答えは一つであるとは言えません。解説も答えではなく、一つの捉え方。あなたがどう捉えたかを教えていただけると幸いです。


【意味怖】見たな!

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とある古い旅館に泊まった時の出来ごと。

 

私は夜中にトイレに行こうとして、

 

見てはいけないものを見てしまった。

 

この世の者ではない者が首をまわし

 

「見たな!」と叫ぶと、私のことを追いかけてきた。

 

私は部屋に逃げ帰り、布団をかぶって震えていた。

 

すると、旅館の廊下を奴が歩いてくる音がする。

 

どうやら一つ一つの部屋を調べているようだ。

 

ガラリ。「ここにはいない…」トットットッ、ガラリ。「ここにもいない…」

 

声はだんだんと近付いてくる。そしてついに私の部屋の戸が開けられた。

 

ガラリ!「ここにもいない!!」

 

すすり泣く声はだんだんと遠ざかっていった。

 

 

【解説】

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『私の部屋の戸が開けられた』

にも関わらず、

『ここにもいない!!』

と言われている。

 

『布団をかぶって震えていた』

にも関わらずである。

 

となると、相手には語り手が見えていなかったのだろう。

 

つまり、語り手が幽霊である。

 

 

『この世の者ではない者』とは、

幽霊たちから見ればこの世の者ではない者のため、

生きている人のことだろう。

 

きっと最初は波長が合ってしまい、

語り手のことが見えてしまった。

 

『すすり泣く声はだんだんと遠ざかっていった』

はおそらく語り手という幽霊を見てしまったために、

怖くて泣いてしまったのだろう。

 

しかし…

部屋を一つ部屋を開けて調べている、

相手の方が正直怖いと思ってしまうのだが…