兵庫県のある地域に、いつ立てられたのかもわからない廃洋館がある。
ある日小学生3人が探検に行ったが、
2人が助けを求めて飛び出してきた。
騒ぎを聞いた者たちが駆けつけ中に入ると、
少年が立ちすくんだまま
「床の中に人が居る」
と言い息絶えた。
助かった2人は、彼が何を見たのか知らないと言い張っているという。
【解説】
『床の中に人が居る』
と言って息絶えてしまった。
「床の下」ではなく、
『床の中』である。
確実に人ではないだろう。
というよりも…
どうやって床の中を見た?
床は透明?
それとも廃洋館だから床が壊されていただけ?
もしかしたら、壊された床を見たら、
人の死体があったのかもしれない。
それを見てショック死してしまった…と。
それくらい繊細な子だった、ということかな。
ただ、僕個人としては、
『彼が何を見たのか知らないと言い張っているという』
と、『言い張っている』という言い方が正直怖い。
間違っていると決めつけて話を聞くから、
子供の自由な言葉が失われていく気がする。
実際に『言い張っている』のかもしれないが、
言い張っているのならその時はそれで理解して、
もっと落ち着いた時に聞くべきだろう。
無理に聞きだそうとしたら
「絶対に話したくない!」
と意固地になってしまうはずである。
そうやって未解決事件が出てくる気がするのは気のせいだろうか…