この前、他県に住む祖母が亡くなって葬式があった
俺は学校休めなかったから行けなくて留守番になった
1人は寂しいので夜友達を呼んで酒飲みながら騒いでた
深夜1時頃、友達の1人が
『あんまり遅くまで遊んでたら婆ちゃんに悪いな』
と言い出した、みんなも同調したし、俺もそう思ったので寝た
でも、良く考えると
俺が独りで留守番してた理由を誰にも言ってなかった
【解説】
語り手が独りで留守番をしていた理由を言っていないはずなのに、
『あんまり遅くまで遊んでたら婆ちゃんに悪いな』
とみんなが同調している。
ということは、
祖母の霊が来ていたのだろう。
そして、全員が同調するくらい、
はっきりと見えていたということになる。
死んだことに気付かずやってきたのか、
それとも語り手が葬式に来てくれなくて、
寂しくてやってきたのか…
みんなにははっきり見えていたのに、
語り手には見えていなかったのは、
祖母としては寂しいことな気がするが…
それでも語り手を見守ってくれていると信じたいところである。