【意味怖】意味がわかると怖い話まとめ

【意味怖】意味がわかると怖い話を読んで頭の体操を!捉え方は人それぞれであり、答えは一つであるとは言えません。解説も答えではなく、一つの捉え方。あなたがどう捉えたかを教えていただけると幸いです。


【意味怖】足はいらんかね

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ある日の放課後、下校途中の男の子が奇妙な老婆が話しかけられた。

 

「足はいらんかねー、足はいらんかねー」

 

男の子は無視して通り過ぎようとするが、老婆は思ったよりもしつこく

 

「足はいらんか~足はいらんか~」

 

と繰り返し問いかけてくる。

 

「足なんて、いりませんよ!」

 

男の子はうっとうしそうに語尾を荒げて断った。

 

「ぎゃー!」

 

夕方の街角に絶叫がこだました。

 

その声を聞いて、駆けつけた人々は息を呑んだ。

 

そこには、足をもがれた男の子がうずくまっていた。

 

 

【解説】

 

 

 

 

 

 

 

 

 

奇妙な老婆は

『足はいらんかねー、足はいらんかねー』

と足を販売しているかのように見えるが、

 

男の子が

『足なんて、いりませんよ!』

と言うと、

 

「男の子は自分の足がいらないと言った」

と奇妙な老婆は勝手に解釈し、

男の子の足をもいでいってしまった。

 

 

よく詐欺手法として、

「いいです」「結構です」「大丈夫です」

などと自分的には断ったつもりでも、

 

相手側としては、

「いいです(買いましょう!)」

として勝手に受け取り、

代金を請求するというのがあった。

(最近はあまり聞かないが、まだあるのだろうか?)

 

今回はそれと似たようなことですな…

 

足を売っているように見せて、

「いらない」と言わせることで、

「足はいらないって言ったじゃん!」

という方向に持っていき、

足をもぎとっていく奇妙な老婆。

 

この老婆が幽霊なのか人なのかはわからないが、

もしかしたら人の方が怖いかもしれない。

 

幽霊だったらきちんとした対応をすれば、

「ちっ」と舌打ちしつついなくなるだろう。

(よく聞く怖い話だと、この点幽霊は律儀だと思う)

 

しかし、人だったらきちんとした対応を取ったとしても、

あの手この手で足を奪うための質問をしてくるかもしれない。

 

そう考えると人の方が怖いと思ってしまう…。