【意味怖】意味がわかると怖い話まとめ

【意味怖】意味がわかると怖い話を読んで頭の体操を!捉え方は人それぞれであり、答えは一つであるとは言えません。解説も答えではなく、一つの捉え方。あなたがどう捉えたかを教えていただけると幸いです。


【意味怖】気配を感じる

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「本当だってば!なんか視線というか気配というか…感じるんだって。」

 

「感じるってあんた霊感とかないんでしょ?」

 

「だからそういうのじゃないんだってばぁ。

ほらっ。なんか感じない?人がいるような…。」


「まったく。あんた神経質すぎるのよ。

そんなに気になるなら警察に相談してみたら?」

 

「う~ん…でも警察は事件性ないと動いてくれないって言うし…

しばらく泊めてくれない?」

 

「しばらくってどれくらいよ?あたし明日彼氏に逢うから一泊しか無理。」

 

「じゃあ一泊でいいから。」

 

「分かったよ。じゃあ行こ。」

 

 

「はぁ~、やっぱり感じる。

気のせいかもしれないけど気味悪いから引っ越そうかなぁ。」

 

「おかえり。遅かったね?

気のせいなんかじゃないし、引っ越しなんかできないよ。」

 

 

【解説】

 

 

 

 

 

 

 

 

 

霊感はないけど、視線や気配を感じる語り手。

 

最後の一文で

得体の知れない者が話している。

 

前半は語り手の家で話友人と話し、

後半は友人の家に泊まり行った帰りである。

 

語り手は、

『はぁ~、やっぱり感じる。気のせいかもしれないけど気味悪いから引っ越そうかなぁ。』

と言っていることに対して、

この得体の知れない者は

『おかえり。遅かったね?気のせいなんかじゃないし、引っ越しなんかできないよ。』

と言っている。

 

得体の知れない者が、

『気のせい』が何についてなのかを知っているのはなぜ?

 

これは前半で語り手の家で話していた時に、

話を聞いていた、ということだろう。

 

つまり、ずっと語り手の家の中にいた、ということ。

 

霊感がないというのが本当だとしたら、

ストーカーか何かなのだろうが…

 

このストーカーらしき者は

『引越しなんかできないよ』

と言っていることから、

おそらく

「これから君を殺すから引越しなんかできないよ」

という意味なのだろう。

 

危険を漠然と感じていたにも関わらず、

結局対処できずに語り手は…

 

なんとも悲しい話である。

 

似たようなことは実際に起きているんでしょうなぁ…