【意味怖】意味がわかると怖い話まとめ

【意味怖】意味がわかると怖い話を読んで頭の体操を!捉え方は人それぞれであり、答えは一つであるとは言えません。解説も答えではなく、一つの捉え方。あなたがどう捉えたかを教えていただけると幸いです。


【意味怖】ねこふんじゃった

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僕が廃墟に探検に行った時のこと。


二階には小さな子供部屋があって、

 

僕は何か面白い物がありそうだからそっと入ってみた。

 

ボロボロの机に、一つ日記帳が置いてあった。

 

でも中は真っさら。

 

なぁんだ残念、と思ったら、

 

1番最後のページに、汚い字で日記らしいものが書いてあった。


『8/18 はれ

 

ねこふんじゃった
ねこふんじゃった
ふかふかの毛布にくるまった
ねこ、ふんじゃった
わざとじゃないよ
でも、ちょっといい気味だったよ

 

ネコさんはイタいとき、ニャアって鳴くけど、
ねこふんじゃったとき、ねこは泣かなかった。
なんでかなあ、ふしぎだなあ
あ、ママがゆうくんを呼んでる。
ずーっと呼んでる。

 

ゆうくん、まだ起きないのかなあ』


僕はなんだかゾッとして、日記帳を閉じた。

 

壁には、寝ている赤子の絵がかかっていた。

 

 

【解説】

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『壁には、寝ている赤子の絵がかかっていた』

という記述や、

『ネコさんはイタいとき、ニャアって鳴くけど、
ねこふんじゃったとき、ねこは泣かなかった。』

のように"ネコさん"と"鳴く"、

"ねこ"と"泣く"という記述から、

『ねこ』というのは、寝子のことだろう。

 

つまり、寝ている赤子のこと。

 

おそらくこの寝ていた赤子は日記の主の弟で、

その赤子である弟ばかり可愛がっていたために、

主は嫉妬していた。

 

なので、踏んだことに対して、

『ちょっといい気味だったよ』

と言っているのだろう。

 

そして、

『ずーっと呼んでる。

ゆうくん、まだ起きないのかなあ』

ということから、おそらく赤子は死んでしまった。

 

『わざとじゃないよ』

と言っていることから、

赤子に嫉妬はしていたものの、

殺す気はなかったはずである。

 

『ねこふんじゃった』なんて言っているが、

赤子を『ゆうくん』と言っているので、

ある程度可愛がっていたのではないか、と思う。

 

となると、嫉妬していたため、踏んだことに対して、

『ちょっといい気味だったよ』

と言っているものの、

いざ赤子が死んでしまったら、

この日記の主は自分を責めることになるだろう。

 

果たして、この日記の主はどうなってしまったのだろうか?