【意味怖】意味がわかると怖い話まとめ

【意味怖】意味がわかると怖い話を読んで頭の体操を!捉え方は人それぞれであり、答えは一つであるとは言えません。解説も答えではなく、一つの捉え方。あなたがどう捉えたかを教えていただけると幸いです。


【意味怖】三人で肝試し

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数年前惨殺事件があったという家に


俺と友人A、Bの三人で、深夜に肝試しに入った。


「なぁ・・惨殺だったんだろ、恨みとか凄そうじゃん、怖ぇよ」


「あぁ、そりゃ悲惨だったらしいぞ。


抉られたり、くりぬかれたり、滅多刺しにされたり・・


しかも犯人はまだ捕まってないんだよな。」


「だけどA、おまえ普段幽霊なんて怖くない、なんて言ってなかった?」


・・なんて言いながら、家の中を懐中電灯の灯り一本で見てまわった。


割とキレイなままのキッチン、


座布団があちこちに散乱している居間と思われる部屋、


仏壇の扉が開いたままの仏間・・


気味は悪かったが、

 

これといった霊現象を体験することもなく、家を出た。

 


「なぁ、俺、霊みたいの何も見なかったけど、おまえ見た?」


「いや、俺もな~んにも。おまえは?」


「俺も全然見てないよ。」


「俺も、何も見て無いんだよ」

 


結局、何も無かったな。


少し拍子抜けしたが、安心した。

 

 

【解説】

 

 

 

 

 

 

 

 

 

肝試しに行ったのは、

『俺と友人A、Bの三人』

のはずである。

 

しかし、最後の会話を見てみると、

 

『なぁ、俺、霊みたいの何も見なかったけど、おまえ見た?』
『いや、俺もな~んにも。おまえは?』
『俺も全然見てないよ。』
『俺も、何も見て無いんだよ』

 

と、見ていないと言っているのが

4人と1人増えている。

 

連れて帰ってきてしまったようだが、

果たして誰に憑くのだろうか…?