【意味怖】意味がわかると怖い話まとめ

【意味怖】意味がわかると怖い話を読んで頭の体操を!捉え方は人それぞれであり、答えは一つであるとは言えません。解説も答えではなく、一つの捉え方。あなたがどう捉えたかを教えていただけると幸いです。


【意味怖】火事

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ある小屋が火事になり、一人の少女が助け出された。


少女は後ろから殴られ気を失っている所を

 

小屋に運び込まれ誰かが小屋に火をつけた。


犯人には心当たりが有った

 

「陵かなめ」

 

私の友人にいつもいちゃもんをつけていた。


「私は不幸なのにあんたにはお兄さんがいる!許せない!」


むちゃくちゃだ!

 

私の友人が火事の被害者、そして彼女は今、車椅子姿で病院にいる。


他は何とか無事だったが

 

右わき腹に大火傷を負ってその跡は消せないらしい。


立て続けに不幸は訪れるもので今度は祖父が亡くなった。


「石はこれぐらいで良いかな・・・・。」


皆が祖父の葬儀であわただしい中、

 

私はいろいろな準備をしていた。


葬式が終わり、火葬の時私は火葬場の裏にいた。


「おじいちゃんごめんね・・・こんなところに埋めて、

でも、もうすぐ全てが終わるから」


火葬場から悲鳴が上がった・・・・・・。

 

 

【解説】

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『犯人には心当たりが有った

「陵かなめ」

私の友人にいつもいちゃもんをつけていた』

 

と、語り手は放火犯を

『陵かなめ』

だと思っていた。

 

その『陵かなめ』を気絶させ、

棺桶の中の祖父の遺体と入れ替えて、

生きたまま燃やした。

 

『石はこれぐらいで良いかな・・・・』

は、気絶させるための石選びだろう。

 

『火葬場から悲鳴が上がった・・・・・・。 』

『陵かなめ』
の悲鳴である。

 

生きたまま燃やした理由は、

救出されたものの、大火傷を負ってしまった

友人と同じ目に合わせたかったからだろうか。

 

それにしても、

『陵かなめ』が犯人であるという

確信ではない。

 

あくまでも『心当たり』であり、

「あいつならやりそうだ」

というものである。

 

となると…もしかしたら

犯人は別にいる可能性もあり、

語り手の勘違いによって、

『陵かなめ』は殺されてしまったかもしれない。