ある高原の屋敷にかなりの財産を持つ富豪と孫娘が住んでいた。
他に親戚はいない。
そんなとき年頃になった孫娘に数人の青年がプロポーズをしてきた。
最初の青年はダイヤの指輪を送った、しかし娘は受け取らなかった。
二番目の青年はサファイアのペンダントを送った、しかし娘は断った。
三番目の青年はルビーとエメラルドのブローチを送った、しかし娘は興味を示さなかった。
四番目の青年は孫娘の幼馴染で彼女に紫色の花を贈った、娘は笑顔で受け取った。
「やっぱりあなたは私の気持ちをわかってくれているのね!」
【解説】
『紫色の花』はトリカブトである。
トリカブトを受け取った孫娘は
『やっぱりあなたは私の気持ちをわかってくれているのね!』
と言っていることから、
「財産を持つ富豪を殺してしまおう」
というメッセージだったのだろう。
屋敷や財産を乗っ取るためなのか、
財産を持つ富豪が気に入らなかっただけなのか、
何か虐待のようなものを受けていたのか、
果たして富豪を殺す動機はなんなのだろうか。