友人のマジ体験話だけど。
夜中、山道を走ってると林が燃えていた。
車を泊めてみると、なぜか道路が真っ赤に染まっている。血だった。
そして燃えている林を見るとバイクが燃えている。
その傍らにはヘルメットをかぶってる人が倒れている。
その人は片手がなくなっていた。急いで救急車を呼びました。
自宅へ帰ると車の後輪が真っ赤に染まっていた。なんでだろう。
後日、バイク事故から生還した人がお礼の挨拶に来た。
やっぱり片手はなくなってた。可哀想に。
「私が事故ってたとき、他に車来てませんかね?
私の手は車に引かれてグチャグチャになってたんです。」
その場で殺されるかと思ったらしい。
【解説】
燃えている林に気を取られて、
片腕を轢いてしまった。
『その場で殺されるかと思った』
ということは、被害者は
語り手が轢いたと思っていながらも、
確信がなく、
『他に車来てませんかね?』
と少し強めの口調で問いただすように言ったのだろう。
それにしても、
『車の後輪が真っ赤』
『その場で殺されるかと思った』
ということは、この友人も
自分が轢いたことがわかったはずなのに…
うやむやにしようとしているところが
なんとも怖いところである。