【意味怖】意味がわかると怖い話まとめ

【意味怖】意味がわかると怖い話を読んで頭の体操を!捉え方は人それぞれであり、答えは一つであるとは言えません。解説も答えではなく、一つの捉え方。あなたがどう捉えたかを教えていただけると幸いです。


【意味怖】くちゃーに

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小学生の頃、

 

5人ぐらいで構成されたいじめのグループがあり、

 

そのターゲットになってるA君がいた。

 

勉強もスポーツもダメでいつもヘラヘラしているから、

 

いじめられやすかったのだと思う。

 

性格もおとなしく、いじめられても反撃せずに

 

「やめてよぅ、くちゃーに」と言うだけだった。

 

この「くちゃーに」ってのは彼の口癖のようで、

 

いじめられる時はいつも決まり言葉のように言っていた。

 


ある日気の毒に思ったので、

 

彼にどうしてやり返さないのか聞いてみた。

 

彼はヘラヘラ笑いながら

 

「平気だよ、だって…」

 

と言うだけだったが、

 

その目は笑っていないように思えた。

 

何しろ人の目を見て鳥肌が立ったのは、

 

後にも先にもその時だけだったから。

 

翌年彼は転校し、みんな彼のことは忘れていった。

 


それから20年ほど経ち、

 

同窓会でほどよくアルコールが回ってきた頃

 

「そういえば」と友人が話し始めた。

 

どうもA君をいじめていたグループが

 

全員亡くなったらしい、しかも全員自殺…と。

 

その友人も詳しくは知らないが、

 

いじめグループは中学に入った頃から

 

精神的におかしくなり始め、強制入院させられたが、

 

半年以内に院内で自ら命を絶ったらしい。

 

そんなことがあったのか、

 

なんか怖いなと思ったとき彼の口癖を思い出した。

 

 

くちゃーに…

 

くちゃーに…

 

 

【解説】

 

 

 

 

 

 

 

 

『くちゃーに』とは、

『くちあに』を繋げたもの。

 

つまり、『口兄』

字的には『呪』となる。

 

『平気だよ、だって…』

という言葉から、

A君はこの言葉で呪いをかけることが知っていたようである。

 

いじめられた結果、

このような呪いに関して調べ始めたのかもしれない。

 

いじめた方は時が経つと何事もなかったかのように、

話しかけてくるとよく言うが、

いじめられた方の傷は大きく生涯忘れられることはない。

 

小さい頃の過ちが成人してから予想外の形で

降りかかってくることもあるだろう。

(同窓会で会った後…みたいな)

 

小さい頃の過ちを犯す人がいなくなることを切に願う。